大相撲の冬巡業が6日、岡山県真庭市の白梅総合体育館で行われ、ことしの巡業は全て終了した。

 客足が戻った本場所に呼応するように、巡業も軒並み盛況。来年はことしより10カ所以上増えることが予想される。九州場所で大鵬に並ぶ最多32度目の優勝を果たした白鵬は「本場所が充実した結果だ。声援も大きい感じがした」と感謝した。

 この日は白鵬、鶴竜、日馬富士の3横綱が朝稽古で相撲を取らず物足りなさはあったが、白鵬は「みんな、けがと付き合いながら一生懸命やっていた」と、うなずいた。

 芝田山巡業部副部長(元横綱大乃国)から「頑張っていた」と褒められたのが、10勝を挙げた九州場所で2横綱を破って殊勲賞の高安。ぶつかり稽古で連日、横綱の胸を借り「毎日やってもらっていい巡業だった。これを来場所につなげたい」と意欲的だった。