横綱朝青龍(28=高砂)が、驚異の回復力をみせた。8月13日の秋田巡業で右ひざを負傷し、内側側副靱帯(じんたい)損傷で全治4週間と診断されたが、2週間もたってない26日、神奈川・平塚市で行われている高砂部屋の合宿で完治を思わせる軽快な動きを披露した。

 例年のこの時期はモンゴルに帰国中だが、29日に自身が主催する「ちびっこ相撲大会・朝青龍杯」(両国国技館)に出場するモンゴル代表の子供5人が来日中のため、5年ぶりに同合宿に参加。指導するうちにテンションが上がり、しこ、付け人を背負ってのスクワット、すり足などひざに負荷のかかるメニューを次々とこなした。

 けいこ後はご機嫌で「ひざ?

 巡業の時よりは随分といいね。また東京に帰って治療する」と話した。朝げいこを欠席した22日の埼玉・本庄巡業では「伸ばすと痛い」と言ったが、わずか4日で回復していた。秋場所(9月13日初日、東京・両国国技館)に向け、最強横綱復活へ光が差してきた。