秋場所(9月12日初日、東京・両国国技館)で、賜杯「復活」へ-。日本相撲協会の放駒理事長(62=元大関魁傑)らが27日、監督官庁の文科省を訪れ、川端達夫文科相(65)と会談。秋場所は正常開催する意向を伝えた。

 同行した村山副理事長は「協会としては、9月場所は、従来通りのセレモニーや外部表彰を含め、以前の形に戻してやりたい。そう考えていますと、大臣に申し上げました」と説明した。7月の名古屋場所は、不祥事の影響で、優勝賜杯など22の協会外表彰を辞退していた。

 ただし、会談で川端文科相は「正常開催に向け、環境は熟しつつありますが、協会が言っておられるように、これから対策を取らないといけないことがある」と指摘。相撲協会が30日に予定する暴力団排除宣言や、9月1日に1回目の会議を予定する暴力団等排除対策委員会の発足など、角界改革を明確にし、国民の理解を得る必要がある。

 放駒理事長は、外部表彰再開へ向け「もう1度、よろしくお願いしますと、お願いしなきゃ、いけないと思っている」と話すなど、各団体にあいさつ回りする可能性も示した。