大相撲の新大関豪栄道(28=境川)が、今月中旬にも稽古に復帰する見通しとなった。左膝外側半月板損傷で夏巡業を全休する中、埼玉栄高時代から見守る岡武トレーナーが5日、今後について明かした。症状はひどく、今は歩くのがやっとの状況だが「歩いて痛みがなくなればトレーニングをスタートできる。後戻りはしたくないので慎重にやりたい」と話した。

 名古屋場所12日目の日馬富士戦で負傷。千秋楽まで痛み止めを飲んで土俵を務めたために悪化した。半月板の周囲に水腫もあるが、手術の必要はないという。秋場所(9月14日初日、両国国技館)には十分間に合う見込みだ。師匠の境川親方(元小結両国)も「巡業を休ませていただいたので、まずはしっかり治すこと。お祝いの席なども遠慮させていただきました」と、早期の回復を目指している。