奈良産業大硬式野球部員の名前を使った療養費詐取事件で、詐欺罪などに問われた元監督新田泰士被告(51)の論告求刑公判が7日、奈良地裁(野路正典裁判官)で開かれ、検察側は懲役2年6月、罰金30万円を求刑し結審した。判決は24日。

 検察側は「事情を知らない部員に署名させるなど悪質。不正総額は約3800万円に上り、結果も重大」と指摘。弁護側は「反省し被害弁償を進めている」と執行猶予を求めた。

 検察側は元整骨院従業員の釜土謙二被告(42)には懲役2年を求刑した。

 起訴状によると、新田被告らは2007年4月~08年9月、療養費約100万円を不正受給したなどとされる。(共同)