開幕から好調なチームの対決。

阪神対ヤクルト ヤクルトに敗れがっくりする岡田監督(撮影・前岡正明)
阪神対ヤクルト ヤクルトに敗れがっくりする岡田監督(撮影・前岡正明)

ヤクルトが勝ったが、力は互角だとこの試合を見て感じた。両チームともに先発、リリーフといった投手陣がいい。さらに機動力を使える。その中で違いを感じたのは打線だ。ヤクルトは広島との開幕カードを本塁打で制している。村上の2ラン、オスナにも1発が出た。効果的な1発攻勢。そういう得点の仕方が今季の特色だ。この日もそうだ。

一方で阪神はヒットに四球を絡めて、打線のつながりで点を取るスタイル。ただしこの試合に関しては、初回のノイジーに四球を与えたが、小川がスキを見せなかった。低めを丁寧につき、真っすぐと変化球を織り交ぜて、いい投球をしていた。投手の良さを引き出した中村のリードもやはりいい。焦らないし、投手の特長を生かして、相手を打ち取る。阪神サイドからすれば、つながりのある攻撃をさせてもらえなかった。

それでも9回は大山が2ストライクに追い込まれながら四球を選び、いい形で出塁した、阪神の得点パターンが期待されたが、この日に限れば佐藤輝がブレーキだった。最終回も惜しい当たりに見えたが、まだ捉え切れていない。それでも、こうやって、つながりのある攻撃で戦っていくという形は見えた。佐藤輝の状態が上がってきて、かみあえば、十分につながる打線だ。新人の森下もいい形でバットが振れている。打線に可能性を感じる。

阪神は甲子園開幕で取りたい試合だっただろうが、前評判の高い両チームは互角と見ている。

1回裏阪神2死一塁、大雨で中断となりベンチに引き揚げる佐藤輝(撮影・上田博志)
1回裏阪神2死一塁、大雨で中断となりベンチに引き揚げる佐藤輝(撮影・上田博志)

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