来年6月26日、27日の2連戦で、ソフトバンクが球団史上初めて沖縄で公式戦を行う。と、言っても日本ハム主催のビジターだ。長年、名護市でキャンプをしている日本ハム主催は分かるが、九州、沖縄を本拠地として考えているソフトバンクとしては先を越された感じがして残念だ。

 沖縄出身の東浜は入団以来、沖縄での公式戦を熱望している。今季は16勝で最多勝。プロ5年目で初めて日本一へ大きく貢献した。12月の契約更改の席でも、沖縄進出を提言したいと話す。「沖縄は高校野球熱がものすごく高い。(沖縄尚学で春に)優勝した僕は、沖縄の代表としてやっていかなければいけないとは思っています」と、熱い思いを口にした。

 東浜自身も小さいころに宜野湾の横浜(現DeNA)キャンプを見学。ブルペンで佐々木の剛球とフォークを間近で見て「プロ野球選手になろうと思った」と決意した。ネーミングライツによる「セルラースタジアム那覇」という球場名が同業他社であるため、ホームにしにくいという事情もあるという。ならば、別の球場でオープン戦の開催はどうだろう。今、大きく成長した東浜の姿を沖縄のファンに生で見てもらいたい。ホークスにとっても沖縄進出への大きなチャンスだ。【ソフトバンク担当=石橋隆雄】