<日本ハム6-5ソフトバンク>◇20日◇札幌ドーム

 炎暑の博多から涼風やさしい札幌に来て「熱気」も冷めたわけではなかろうが、工藤ホークスがまた日本ハムに負けた。これで今季のこのカードは4勝10敗。何とも苦しい北海道遠征スタートとなった。

 なぜか日本ハムに勝てない。首位レオ追撃だ、後半戦巻き返しだ、と号令をかけても目の上の日本ハムにやられていては奪首などほど遠い。これで対日本ハムは5連敗。沖縄・那覇で連敗し、「鷹の祭典」スタートとなった東京ドーム(9、10日)では2試合で22失点の爆敗。札幌に乗り込んで、この日の初戦は天敵・上沢から初回に3点を奪いながら逆転負け。結果がすべてのこの世界。よくやった、では何も残らない。

 「大田がいないのが痛いんですよ」。試合前、日本ハム関係者はそう言って顔をしかめていたが、大田抜きでもホークスは3連敗。好調男の離脱も「打線」がしっかりカバーしている。中盤以降は両チームとも好機をものにできない展開だったが、今宮の1発で1点差に詰め寄りながら8、9回の攻撃で打線がつながらなかったのは何とも歯がゆい。

 ホークスは80試合を消化した。交流戦の貯金4を通算勝敗から差し引けば30勝32敗。リーグ戦では借金2である。残り63試合、よほどの復元力がない限り、厳しい状況は変わらない。後半戦スタートとなった西武、日本ハムの6試合に「必勝」を誓ったはず。とりあえずは、北の大地で勝ち越さなければ、連覇の夢はかかすみ始める。【ソフトバンク担当 佐竹英治】