巨人対ヤクルト 5回表ヤクルト無死、村上は中越えに勝ち越しのソロ本塁打を放つ(撮影・小沢裕)
巨人対ヤクルト 5回表ヤクルト無死、村上は中越えに勝ち越しのソロ本塁打を放つ(撮影・小沢裕)

<巨人6-11ヤクルト>◇14日◇東京ドーム

ちょうど3年の節目に、熊本出身のヤクルト村上宗隆内野手(19)が本塁打を放った。16年4月14日に発生した熊本地震の際は、九州学院2年生だった。野球部の練習帰り、自転車で帰宅途中に最初の揺れを感じた。「ボンと下から突き上げられるような感じがして、止まって回りを見たら揺れていた」と振り返る。

そこから1カ月は「野球どころではなかった」。しかし、だからこそ改めて分かったこともあった。「地震のことは、あんまり言いたくない」と前置きをした上で、「揺れの恐怖と、1日1日生きている感謝の気持ちを、ものすごく感じます」。

年末年始は、熊本市に帰省。今年1月3日に発生した震度6弱の地震の際も自宅にいた。「まだ仮設で暮らしている人もいるし、被災された人へ元気、勇気を与えられたらと思います」。打球に乗せた思いは、伝わったに違いない。【ヤクルト担当 保坂恭子】

巨人対ヤクルト 5回表ヤクルト無死、ソロ本塁打を放ち、五十嵐(右)らベンチに迎えられる村上(撮影・狩俣裕三)
巨人対ヤクルト 5回表ヤクルト無死、ソロ本塁打を放ち、五十嵐(右)らベンチに迎えられる村上(撮影・狩俣裕三)