<オープン戦:阪神4-4巨人>◇8日◇甲子園

阪神ドラフト2位の井上広大外野手(18=履正社)が、1軍初安打&初打点を巨人戦の負けを消す千金の同点打で飾った。20年初の伝統の一戦(甲子園)に途中出場。1点を追う8回1死一塁で、ローテ候補の鍬原から左越えの同点適時二塁打を放った。

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井上は大相撲力士も顔負けの巨漢で、足もビッグサイズだ。右が32センチで左が31センチ。2月のキャンプで高知・安芸へスーツで移動する際は、フィットする革靴がないことが悩みのタネだった。履正社時代はローファーを愛用。だがプロになればより足もとも大事なだけに、御用達のお店から「ちゃんとした革靴なら、スポーツメーカーさんに頼んだ方がいい」と助言され、急いで特別注文した。

雨の影響で甲子園室内で試合前練習を行ったこの日、突然、上本と足の大きさ比べになった。結果は井上が圧勝。その光景を目の当たりにした矢野監督もあまりの大きさに「ありえへんやろ~」と大爆笑だった。1軍デビュー翌日に初安打&初打点。すべてに、スケールの大きい選手を目指す。【阪神担当=只松憲】

阪神対巨人 8回裏阪神攻撃終了、選手交代を告げる矢野監督。左は同点適時二塁打を放った井上(撮影・上田博志)
阪神対巨人 8回裏阪神攻撃終了、選手交代を告げる矢野監督。左は同点適時二塁打を放った井上(撮影・上田博志)