日本ハム栗山英樹監督(59)が史上24人目の監督通算600勝を達成した。 ロッテ11回戦(ZOZOマリン)は、4番中田翔内野手とエース有原航平投手の活躍で今季初めての0封勝利。最高の形で節目を飾った。

  ◇    ◇    ◇

令和元年の昨年11月1日、栗山監督は新時代を見据えて、大きな願いを1本の木に託した。14年オフから必勝祈願などで訪れている北海道・仁木町にある仁木神社へ、白梅を献木した。同神社の板谷一弘宮司(61)によると「たくさんの白星が咲きますように、という願いを込めて献木いただきました」。

昨季のシーズン中に元号が「平成」から「令和」となった。新元号の由来となったのは、万葉集の「梅の花の歌」の序文といわれており、梅を献木することになったという。赤い花を咲かせる紅梅も候補だったが、野球人として、白い花を咲かせる白梅を選んだ。

献木した当日は、同町から直線距離で約2150キロ離れた沖縄・国頭で秋季キャンプ中だった。球場から海岸沿いを歩いて宿舎へ戻る帰り道で指揮官は決意を込めて言った。「これから、本当のファイターズらしさを示していかないといけない」。個性あふれる選手たちの才能を開花させ、魅力あふれる白星が満開となれば-。白梅に込めた思いも成就するはずだ。【日本ハム担当 木下大輔】

日本ハム栗山英樹監督が昨年11月1日に仁木神社へ献木した白梅
日本ハム栗山英樹監督が昨年11月1日に仁木神社へ献木した白梅