<日本ハム3-0ソフトバンク>◇12日◇札幌ドーム

ソフトバンクは所沢から札幌へ北上して遠征5試合を戦った。5位西武、6位日本ハムを相手に1勝3敗1分け。下位球団からの貯金を目指したが、とんだ散財? でチームは借金を抱えて博多に戻ることになってしまった。

1イニング11失点を献上するなど「歴史的大敗」となった11日の第2戦から、投打ともに奮起の一戦を期待していたのだが、どうにもチームは復元できないでいる。週明けにもモイネロが復帰予定。岩崎、モイネロ、森の「勝利の方程式」がようやく出そろっても、7回までに勝ち越していなければ、勝利という解を導き出すことはできないだろう。得点力が落ち始めた打線も気になるところ。盤石のブルペン陣を備えても「先行逃げ切り」の形を整えるには、先手必勝に向けたベンチのさらなる工夫も必要になってくるように思う。

2点を追う3回だった。先頭高谷が中前打で出塁。9番今宮はバントで投前に転がしたが、二塁で封殺された。現役最多の326犠打を決めている今宮でも失敗した。ここぞ、のバントは難しいものだが、こういうプレーを1つ1つ着実に決めていかなければ、4位からの逆転Vなどおぼつかない。次3カードは14日からのロッテ3連戦(ペイペイドーム)を手始めに、仙台で楽天3連戦、千葉でのロッテ2連戦が待ち受けている。今季を占う上で最重要な8戦となることは間違いない。

まだまだ、秋風が身に染みる「シルバーウイーク」にしてはならない。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

日本ハム対ソフトバンク 2回、今川(左奥)に本塁打を浴びるソフトバンク和田(撮影・佐藤翔太)
日本ハム対ソフトバンク 2回、今川(左奥)に本塁打を浴びるソフトバンク和田(撮影・佐藤翔太)