オリックスファンのSNS上で話題を呼んでいるワードがある。

「#小木田世代」

意味深な5文字を、本人のオリックス小木田敦也投手(24)に直撃した。

10日に24歳のバースデーを迎えた小木田は苦笑いで対応し「マジで…。よくわかんないっすよ~。勘弁してほしい。同学年の投手4人の中ではやってます」と嘆いた。

「4人」とは? 98年生まれ、24歳世代のエース山本由伸投手、山崎颯一郎投手、宇田川優希投手と小木田の4投手のこと。由来は「アイツは打たれても顔が動じてない。だから、オレらは小木田世代や! って宇田川が言い出したのがスタートです」とのこと。

小木田いわく「それで、由伸と颯一郎がノリに乗ってきたんです。写真を撮ってSNSに載せるときに『#小木田世代』って書くんで、なんか、僕の知らない間に拡散されちゃって…」と諦めムードだった。

オリックス関連のSNSワードでは「#時代は山足」に次ぐヒットワードになる可能性は十分にある。

ドラフト7位のルーキーは、今季16試合に救援登板し、0勝0敗、防御率3・14の成績を残した。秋田出身の新人は「オリックスに来てから、めちゃくちゃイジられてますね。これまで(の野球人生)は、結構、真面目な方だったのに。今は常に誰かにイジられます。まだ慣れてないので…しんどいっす!(笑い)」と、日々奮闘している。

学生時代は「静かな方です。(教室の)後ろの方です。前に出るタイプじゃないんで」と明かしたが、最近、パーマを当てると「おい、焼きそば乗ってんぞ! って、富山さん、若月さん、頓宮さんが…」と頭をかいた。

選手会長の吉田正にも、すでに愛されキャラが伝わっているようで、9月20日ロッテ戦(ZOZOマリン)で「鬼のイジり」が発生した。

2点リードの7回に2番手で救援登板した小木田がロッテ井上に同点6号2ランを被弾。その後、8回に吉田正が勝ち越しソロを放ち、試合に勝利すると、小木田は整列を飛び出して左翼応援席に向かって一礼した。

「あの日、千葉での今季最終戦だったので(左翼席の)ファンへあいさつに行ったんです。僕の1球で、同点に追いつかれたんで、謝罪の意味を込めて…」

列に並ぼうとすると、隣にポジションを取っていた吉田正に、グッと背中を押された。「もう、あれは『行け』のサインで『行くしかない』と。みんな笑ってくれていたのでセーフでした。ただ…、サチヤさん(山崎福)に本当に申し訳ないなと思っています。先発で勝ちがつきそうだったので」と猛省していた。

なぜか、小木田のイジられ具合は半端ない。ここ最近では車を購入したそうで、チームメートの山崎颯によれば「(走行距離)13万キロ!」。中古車を購入したのかと聞くと「あれ(新車)で遠征、全部に行ってるみたいですよ」と大爆笑して帰路についた。

その直後に小木田が帰宅するタイミングだったので尋ねてみると「あぁ…言ってますねぇ、あいつ。全部、ウソです(笑い)」とあきれ気味だった。

新人ながらポストシーズンに挑む小木田は「投げられる場面があるかわからないですけど、こういう貴重な経験は本当にありがたい。颯一郎も宇田川も本当にスゴイんで」と腕をまくった。

取材を終えた小木田は新車に乗り込み、運転席の窓を開けて「(走行距離)600キロです!」と教えてくれた。【オリックス担当 真柴健】