中日浜将乃介内野手(23)が14日からみやざきフェニックス・リーグに合流する。日本海リーグ・福井から22年ドラフト5位で入団。同期には同じ内野手で村松、田中、福永がいるが、田中とともに1軍デビューがないまま今季を終えた。

1年目の浜は左太もも肉離れや右足首の故障もあって出遅れた。2軍では88試合に出場し、打率2割5厘、1本塁打、13打点、6盗塁。11日からナゴヤ球場で行われている秋季練習でも猛アピールし、13日のシート打撃では、野中から右翼フェンス中段に突き刺す特大の本塁打を放った。ただ「全てにおいて課題。バッティングだったら体を開かないとか、タイミングとかを(注意したい)」と表情が緩むことはなかった。

ファームでは夏場から内野手と並行して、外野守備にも挑戦してきた。この秋の宮崎遠征では「外野手1本」で挑む予定だ。もともとは外野手で、「内野は高校のときちょっと。(独立リーグでも内野は)最後の1年からです」という。遠投は125メートルを誇る。日本海L・福井時代にはスピードガンで最速152キロを計測している。

今季の外野は最多安打の岡林、2000安打を達成した大島、現役ドラフトで加入して24本塁打の細川が中心だった。同年代ではブライト、三好、ドミニカ共和国のウインターリーグ参加中の鵜飼らが外野争いのライバルとして顔を並べる。浜について、立浪監督は「外野の守備に関しては楽しみ。脚力と肩も。打撃も力もある。足も使える選手。秋からオフにかけてレベルアップができれば楽しみな存在。期待している」と期待をかける。

「肩と足には自信があります。外野の守備は結構自信があります」。2年目の巻き返しへ背番号「37」は鼻息を荒くして、名古屋から飛び立った。【中日担当=伊東大介】

中日浜将乃介(2023年2月撮影)
中日浜将乃介(2023年2月撮影)