中日小笠原慎之介投手(26)が来年1月の自主トレを2年連続で米国で行うと明かした。

今年は1週間だったが、来年はびっちり3週間の予定だ。

「重いものは持てる。そういう練習はもうここ数年やってきている。イメージ的には、重いものを持てる体で、いかに(体を)速いスピードに。切り返しだったりとか、瞬発力だったりとか、筋力を最大限使えるようなトレーニングをしたい。自分の体をうまく扱えるアジリティ系だったりとか、そこをメインになるとは思う」

大きなお尻と丸々とした太ももがトレードマークだったが、ここ数年で上半身もムキムキになっている。自身2度目の開幕投手を務めた今季は3年連続で規定投球回にも到達。8年目で自己最多の160回2/3をマークした。

「去年は1年間投げていない。(これまで)1年続けて投げていないと言われた。去年はコロナの離脱、一昨年はオリンピックブレークで1カ月空いた。今年の活力になった。最初から最後まで今年は投げた」。離脱することなく、先発の軸として、チーム最多の投球回を刻んだ左腕は胸を張った。

米フロリダ州での自主トレは単独で行う。メジャーリーガーも利用する施設でトレーニングと投球練習を並行させる。これまでは、大野雄が主催する沖縄での自主トレに同行してきたが“師匠”から巣離れもする。

「いつまでたっても親の金で飯を食うわけにもいかないじゃないですか。それと一緒。いま中堅層に入ってきた。大野さんの背中を見てやるのもいいけど、いつまでたっても引っ張られているような存在ではいけない。自立して、自分でやりたいことをやれる(ようにしたい)」。帰国は1月下旬で、そのまま沖縄に移動してキャンプを迎える。2年連続最下位からの巻き返しを懸ける竜投のキーマンなのは自明。帰国後、24年バージョンの「シン・小笠原」に興味津々だ。【中日担当 伊東大介】