沖縄・宜野座キャンプに来ております。こんなコラムを書いてエラそうにしております、いや別にしてませんが、ひたすら取材、取材で若手記者に交じって走り回っております。

 さて、長い間、こういう仕事をしていると虎党の中にもおなじみさんができるもの。先日は一家で阪神を応援している虎党の方から、早々とバレンタインデーのチョコレートをもらったりして、ありがたいことです。

 その一家の娘さんは、特に昨季限りで退団したマット・マートンの大ファンだった。それだけにご両親から「マートン、どうなったんかな? 何か分かったら教えてな」と言われて「そうですな~」と答えていたのです。

 その矢先、マートンがシカゴ・カブスとマイナー契約したというニュースが伝わってきました。このカブスというところが、なかなか、因縁です。

 マートン、メジャーのスタートは05年のカブスでした。4年目の08年、海の向こうから同じ外野手の強力なライバルがやってきました。

 中日から大リーグに挑戦した福留孝介、その人です。いま、阪神で39歳のシーズンに挑もうと汗を流しています。守備のいい福留の加入もあり、マートンは大リーグでのトレードを経て、阪神入りすることになったわけです。

 そして今回、カブスにはマートンより先に川崎宗則が加入しています。日本球界を知る2人が新たなチームメートになったわけです。

 さらにマートンに代わって阪神に加入したマット・ヘイグは「マシュー」という名前がマートンと同じ。そのヘイグはトロント・ブルージェイズからの移籍で、来日前には同僚だった川崎から「乾杯!」という言葉を教えられたという話をしていました。

 阪神目線でみても、面白いといえば面白い相関関係です。ともあれ、マートンのメジャー昇格があるのかどうか。虎党にも野球ファンにも、新しい楽しみができたと言えるのではないでしょうか。