15日の南平戦で鼻にバットが直撃した早実・野村大樹捕手(2年)がお手製のフェースガードで出場し、3安打3打点で攻守に活躍した。前回の試合後に検査を受け、鼻骨の骨折が判明。プレーに支障はないと判断されたが、フェースガードで患部を守って、グラウンドに立った。「全然、大丈夫です。2カ所くらい、折れてましたけど、(鼻の骨折は)数ミリのズレですし、それくらいなら、僕は気にする方じゃないので」と笑顔で不安を一掃した。

 中学時代から、ケガには強かった。中学2年時には右手の親指を骨折しながら、試合に出場。「痛かったですけど、痛み止めをのんで」グラウンドに立ち続けた。この日も、腫れで「ちょっと見づらかった」と言いながら、1回に適時打を放ち、2回にも2点適時三塁打をマーク。7回にも再び三塁打と大暴れした。守っても3投手を好リード。「目がかぶったので、昨日急いで作ってもらった」フェースガードで扇の要を守り抜いた。【久保賢吾】