プロ注目の、神戸弘陵(兵庫)の145キロ右腕・東晃平投手(3年)が9回2失点の好投で昨夏の代表校・市尼崎に4-2で競り勝った。立ち上がりは苦しみ、初回に2失点。しかし中盤以降に調子を上げ追加点を許さなかった。「緊張していたのでいつもの調子ではなかった。コントロールを意識して4、5回から調子が上がりました」。

 投げすぎが原因で4月に椎間板を骨折。投球練習を再開したのは6月半ばだった。「今は腰の痛みはないが、翌朝に張りがあったり。4月から6月は投げられず、コルセット生活でした」。まだ万全とは言えない状態で7安打を許したが、大量点は許さなかった。

 スタンドにはプロ9球団以上のスカウトが視察に訪れた。巨人の益田明典スカウト部主任は「素材と将来性のあるピッチャー。体をもう少し鍛えたらいいかな」と評価。可能性を秘めた右腕が、頂点を目指して腕を振り続ける。