岩手では第2シードの久慈が、甲子園に初出場した79年以来38年ぶりに4強入りした。2点を追う7回に、3番高柳涼外野手(3年)の勝ち越し二塁打など、長打4本を集中させて3点を奪い逆転。4投手の継投で、第5シード黒沢尻工を5-4と退けた。

 長いブランクをついに破った。久慈が初めて甲子園の土を踏んだ79年以来、実に38年ぶりに準決勝に進んだ。2点を追う7回。先頭の7番中田夢人投手(2年)の二塁打と、8番蔵アトム内野手(3年)の三塁打で1点差に迫った。2番北村知輝内野手(3年)、3番高柳の連続二塁打で同点、そして逆転した。佐々木雄洋監督(36)は「終盤も焦らず、粘り強く。選手たちが自分たちの力を信じていたのがよかった」と笑顔でたたえた。