エース山本拓実投手(3年)を温存した市西宮(兵庫)が伊川谷北を12-1の5回コールドでベスト8進出を決めた。先発した背番号7の若林秀真外野手(2年)が5回4安打1失点。打線も奮起し、初回と2回に1点ずつ、3回には大量10点を追加した。若林は「(山本が)『お前ならいける』と声をかけてくれていた。去年の夏は16強。それを超えたかった」と胸を張った。山本も「春に報徳に負けて、1球の重さを感じた。あのときの自分たちとは違う。チームがこれだけ打ってくれるとありがたい。休ませてもらった分を次に」と感謝した。

 この日再抽選の結果、次回25日に報徳学園と対戦することが決まった。春の兵庫大会は同じ準々決勝で1-2で敗戦。吉田俊介監督(32)も「春からどれだけ成長したのかを見せられる。ようやく甲子園が見えてきた」と手応え十分。リベンジの舞台は整った。【星名希実】