去年の準優勝からぴったり1年。米子松蔭が歓喜に浸った。たたみかけたのは2回だ。植田の左前適時打で先制するとヒットエンドランで好機を広げ、山口の中前適時打で加点。なお2死二、三塁から主将の馬場畑が直球を右翼線へ2点二塁打を放った。昨年も遊撃手で出場していた馬場畑は「去年は本当に悔しい思いをしたから、どないしても勝つと思っていた。みんな甘くきた球を逃さず振っていけた」。

 就任2年目の笠尾監督は前身の米子商が甲子園に初出場した時の選手だ。その時の3回戦出場が部の歴史で最高になる。「それ以上の戦力がある。自分たちの成績を超えてほしい」と期待を寄せた。(朝日新聞)

 ◆米子松蔭 1955年(昭30)に米子高等経理学校として創立した私立校。01年に現校名に改称。生徒数は651人(女子267人)。野球部創部は66年、部員数70人。甲子園出場は春1回、夏は3度目。OBにお笑い芸人のネゴシックス。鳥取県米子市二本木316の1。佐伯友茂校長。

◆Vへの足跡◆

1回戦5-3鳥取商

2回戦6-2鳥取城北

準々決勝13-0鳥取中央育英

準決勝8-2八頭

決勝5-2米子東