十日町総合(新潟)が救援投手の負傷降板により、まさかの没収試合に泣いた。

 十日町総合の岩田俊平内野手(2年)が0-8の6回裏、遊撃からマウンドに上がり、1死を奪ったところで打球が左肩の鎖骨付近を直撃。痛みが激しく、プレー続行が不可能となった。高井大治郎監督は「腕が上がらなくなっていた。控え部員も使い果たしており。無理はさせられないと判断しました」と苦渋の決断を下した。

 ベンチ要員の2人も途中出場しており、岩田の交代要員がおらず、公認野球規則7・03(b)を適用し、0-9で没収試合となった。県高野連によれば、平成以降の新潟大会では春と夏を含めても初の出来事だという。

 十日町は夏で3年生7人が引退し、残った野球部員は3人のみ。バスケットボール部やバドミントン部に声を掛けてメンバーを集め、単独出場にこぎつけた。野球経験者の岩田も「助っ人」として参加。試合後は骨折の疑いもあるため、病院に向かった。