第90回記念選抜高校野球大会(23日開幕、甲子園)に5年ぶり5度目出場の聖光学院(福島)が20日、甲子園練習を行ったが、雨天のため室内練習場で調整した。グラウンド上では投手陣がマウンドに立って景色を体感し、野手陣はアップシューズのまま“エアノック”で感触を確かめた。

 エース右腕衛藤慎也(3年)は、室内練習場のプルペンで7割の力で40球を投げ込んだ。「投げられなかったですけれど、日本一になりたい気持ちがますます出てきた」と無念の表情を浮かべながらも奮起した。

 その後は別会場に移動し、開幕戦で対戦する東筑(福岡)のサイド右腕対策として、高速スライダーを打ち込んだ。衛藤の球を受ける大松将吾捕手(3年)も「衛藤の調子も上がってきたし、気持ちの面で強くなった。相手エースはインコースを攻めてくる情報もあるし、スライダーも真ん中付近にきた球をしっかり打つイメージはできている」。バッテリーを中心に。投打において準備は整いつつある。