智弁和歌山が東海大相模(神奈川)に12-10で打ち勝ち00年以来18年ぶりの決勝進出を決めた。2試合連続で延長戦を制した高嶋仁監督(71)は歴代トップの甲子園勝利を68勝に伸ばした。

 試合後のインタビューでは「負け試合じゃないですかね。完全な負けパターンです」と話した。5回に本塁打で逆転され6回には守備が乱れ4失点。一時は5-10と5点差が付いた。

 それでも自慢の強力打線で8回に同点に追いつくと10回裏に2点を勝ち越して打ち勝った。

 「負けても勝っても夏にもう1回出てくるためにオマエらの力を試せと。負けてもいいんじゃないかと」と高嶋監督。勝負強さの要因を問われると「(決勝で)大阪桐蔭とやりたいという気持ちが強かったのかなあと思いますけどね」と話した。

 決勝進出は00年以来18年ぶり4度目。94年以来24年ぶりの優勝を目指し明日の決勝戦へ臨む。

 「ピッチャーもおりませんので当たって砕けろで行こうかなと思います」と名将は淡々と話した。