昨夏王者の土浦日大が、初戦(2回戦)を突破し3回戦へと駒を進めた。先発したエース冨田卓投手(3年)が9回を投げ12奪三振と踏ん張った。

 1回裏、1死満塁、小沢礼嗣(れいし)捕手(3年)の左前適時打で1点を先制。そこから両校スコアボードに0を並べ、迎えた8回裏1死満塁。主将の鈴木健太外野手(3年)が右翼線への適時二塁打を放ち、打者2人をかえして3-0。さらに3番井上莞嗣(かんじ)三塁手(3年)の左方向への犠飛で4-0とする。9回表、牛久も最後の意地を見せられる。2死満塁、飯塚理人三塁手(2年)の左前適時打で2点をかえされた。しかし土浦日大の冨田も最後の打者を三振として試合を締めた。

 昨夏もエースとして背番号「1」を背負って甲子園のマウンドにも立った冨田は「前半は力みがあって、抜ける球が多くてフルカウントにもなってしまった。冬のトレーニングで力がついた分、力に頼りすぎた。コントロールが持ち味の投手ということを忘れず、初心にかえって3回戦に臨みたい」と試合内容には満足していなかった。小菅勲監督(51)は「冨田も初戦で苦しんだ分次に生きると思う」と次戦を見据えた。