「粘りの鳴門」が2年ぶり12度目の夏切符を手にした。

 初回に先制を許すも3回裏、2番大下竜輝内野手が左中間へ逆転2点三塁打。この回、森脇稔監督(57)が「集中力で」と話したように、4安打4得点。投げては先発2年生エース西野知輝が粘りの完投。8回は2死満塁、9回は1死満塁と再三ピンチを迎えたるも、最終回は6-4-3の併殺で締め、喜びを爆発させた。

 森脇監督は「うちらしい野球が粘り強くできた。西野がよく投げてくれた。県の代表としてまず1勝を」とほほをゆるませた。

 47都道府県で唯一、私立高校の甲子園初出場が無い徳島。これに挑んだ私立・生光学園はあと1歩及ばなかった。