【第1試合(9:00)明豊(大分)-札幌大谷(北海道)】

明豊は横浜(神奈川)に圧勝して勢いに乗る。智弁和歌山時代に3年連続甲子園出場の経験を持つ、川崎絢平監督(37)の指導のもと、強力打線を形成。大会注目左腕、及川雅貴投手(3年)攻略に成功した。結局、横浜3投手相手に12安打13得点。打線好調のまま、2回戦の札幌大谷(北海道)に挑む。

札幌大谷、右横手の太田流星投手(3年)の動く球にどこまで打線が対応できるか。速球左腕及川の次は、軟投派が相手になる。上位打線では2番宮川雄基内野手(2年)、4番野辺優汰内野手(3年)の左打者がカギを握りそう。逆方向を意識した打撃の実践が不可欠になる。

投手陣は横浜戦で2番手として登板して6イニング1失点だった大畑蓮投手(3年)が好調。自己最速144キロもマークした。先発も3回4失点だった若杉晟汰投手(2年)が復調すれば、投手陣も厚みを増す。昨年秋、明治神宮大会を制した打線に立ち向かう。

勝てばセンバツ初の2勝で8強入り。大分県勢としても1988年(昭63)津久見以来のベスト8を目指す。

◆明豊の主なOB 元阪神城島健司、ソフトバンク今宮健太、元日本ハム石本努

明治神宮大会王者の札幌大谷は甲子園初出場で初戦を突破し、次は秋春連覇へと突き進む。1回戦米子東(鳥取)戦は、右横手投げの背番号17、太田流星投手(3年)が4安打1失点完投。エースの本格派西原健太投手(3年)も徐々に調子を戻しており、明治神宮大会を制した2枚看板で、横浜相手に12安打13得点を挙げた明豊打線をいかに抑えられるかがカギとなる。

初戦で先頭打者本塁打(1回裏)を放った1番北本壮一朗内野手(3年)、3打数2安打と気を吐いた8番佐野翔騎郎外野手(2年)にスイッチが入った。2人とも10日の本州入りから不調で苦しんでいたが、本番で結果を出し、精神的にも上がってくる。4番石鳥亮外野手(3年)、5番西原の中軸は好調で、切れ目のない打線は脅威。明豊の大畑、若杉の2投手を捉え、足でかき回すことができれば、勝機は広がる。

2勝すれば、北海道勢では準優勝した15年(平27)の東海大四(現東海大札幌)以来4年ぶり。1戦必勝で、秋に続く進撃を狙う。

◆札幌大谷の主なOB 里田まい(タレント)、藤本那奈(平昌五輪女子アイスホッケー日本代表)