「新時代」を感じさせる衝撃だ。今秋ドラフトの目玉、大船渡(岩手)・佐々木朗希投手(3年)が3月31日、栃木・矢板市内での作新学院(栃木)との練習試合に今季初登板。自己最速にあと1キロと迫る156キロをマークし、3回6奪三振とねじ伏せた。日米18球団45人のスカウト陣は大興奮した。

◆高校生の球速 大谷翔平(花巻東)が12年夏の岩手大会で出した160キロが最速。甲子園では寺原隼人(日南学園)が01年夏に大リーグのスピードガンで98マイル(約158キロ)を計測したのが最速となっている。これまで155キロ以上は夏場に集中。この時期では異例で、センバツの球場表示最速は08年平生拓也(宇治山田商)と12年藤浪晋太郎(大阪桐蔭)の153キロ。練習試合ではヤクルト梅野雄吾が九州産時代の16年3月28日に出した154キロが目立つぐらいだ。