東北大会初出場の東北学院(宮城3位)が、甲子園準優勝経験もある花巻東(岩手1位)を9-5で撃破し、8強入りを決めた。3-3で迎えた7回に一挙6得点。中前に勝ち越し適時打を放った菅原聖人外野手(3年)は「ベンチ、応援を含めた声援が背中を押してくれた。直前で2三振していたので、気持ちで行くしかないと思って食らいつけました」。相手の最速147キロ右腕・西舘勇陽(3年)の代わりばなを、詰まりながら内野の頭を越し、四球を挟んだ5連打につなげた。

総合進学コースに在籍する勤勉家でもある。学年4位になったこともあり、英語が得意科目。「将来的には教育系の勉強もしたいと思っているので、地元の国公立を目指しています」と東北大や宮城教育大を志望している。最低でも週に2回は部活後に塾に直行。野球での東北4位以内にも王手をかけた。

準々決勝では弘前学院聖愛(青森2位)と対戦する。1回戦では山形学院(山形3位)との初出場対決も制して2勝と波に乗っている。「強い相手とやれることにマイナスはない。チャレンジャー精神でいけば、結果はついてくる」。今夏の宮城大会で仙台育英や東北などの強豪に挑む予行演習は、まだまだ続く。【鎌田直秀】