プロ注目の最速144キロ右腕・吉田力聖(りき)投手(3年)擁する光泉が逆転勝利で初戦を突破した。

1点リードの3回表2死二、三塁から、吉田が緊急登板した。光泉先発・真鍋裕大投手(2年)の右足くるぶしに打球が直撃。ブルペンでも全く肩を作っておらず、ピンチの場面からの登板となった。元々継投の予定ではあったが「リズムが作れなくて苦しい展開だった。ブルペンで確認ができていなかった」。制球が定まらず最初の打者に四球を与えると、次の打者に逆転の左前2点適時打を浴びた。その後は持ち直し「少し落として芯を外すイメージ」というカットボールを駆使して、3回1/3を投げ4安打6奪三振で無失点。最速は141キロで、プロ3球団が視察した。「野手に助けられた。次の試合は投手が0で抑えて、打ちやすい雰囲気を作りたい」と本領発揮を目指す。

古沢和樹監督(34)は「(吉田は後半の)2回くらいと思っていた。球がうわずっていた。悪いなりに今までの経験値で投げてくれたと思います」と話した。

打線は同点の6回裏、3番フェントン・ライアン捕手(3年)の左越え3ランなどで勝ち越した。