今春関東大会王者で第1シードの東海大相模が、5回コールドで慶応に大勝し、16強進出を決めた。

最速145キロの二刀流・遠藤成(じょう)投手(3年)が2番手で登板し、3回2/3を2安打1失点と好投。打っては今大会、自身初安打となる高校通算44号2ランを放った。ここまで不調だった背番号「1」が覚醒し、強大な戦力がさらに厚みを増した。

ベンチスタートの遠藤が投打で力を発揮した。6-0の2回1死二、三塁のピンチでマウンドへ。「先発のつもりで最初から準備はしていました」と直球を軸に力強い投球を披露。2点をかえされたが、試合の流れは渡さなかった。

13-2の4回1死二塁の場面では、待望の今大会初本塁打を右翼席に放り込み「ほっとしました。詰まったけど風に乗ってくれました」と振り返った。

昨夏の北神奈川準決勝で敗れた慶応にリベンジ。二刀流は「気持ちの面でも気合が入ったし、地元の相模原で、応援も力になりました」と笑顔だ。「これからが勝負。どんどん結果を出して、優勝まで突っ走りたいです」。4年ぶりの夏の甲子園を目指す東海大相模。遠藤の復調で、万全な態勢が整った。【鈴木正章】