聖愛が3時間44分の死闘を制した。同じ弘前勢同士の東奥義塾に大苦戦。初回に1点を先制したが、2回に5点を奪われた。6-7で迎えた7回裏に6点を挙げ大逆転。最終回に5点を奪われ、1点差まで詰め寄られた。先発の成田京平(3年)は2回途中4失点で降板しライトに回っていた。続く2人も打ち込まれる苦しい展開。9回に3点を奪われ、なおも無死一、三塁の場面で再登板もエラーなどで1点差に追い込まれたが、抑え切った。

成田は「冷静さを心がけた。まわりに声掛けをして、みんなの笑顔に助けられた」と感謝した。原田一範監督(41)は「凡打のゴロでも点を取る練習をしてきた。取れる点は全部取る。執念の点で少し相手を上回った」と振り返った。昨年決勝の雪辱のチャンスがきた。13年夏、初の甲子園出場を果たして以来6年ぶりのVへあと1つ。執念の戦いが始まる。