和歌山東のプロ注目右腕落合秀市投手(3年)がサヨナラ負けで高校最後の夏を終えた。

紀州の剛腕がはかなく散った。日米13球団が視察に訪れる中、8回2/3を投げ、7安打4失点。141球の熱投も勝利に届かず。試合後、市和歌山の校歌を聞き「もうこの仲間と野球できないのか」。そう思うと自然と涙がこぼれた。6回以降、毎回得点圏に走者を背負うも粘りの投球でピンチを脱出。9回2死二、三塁の場面でも「抑えることしか考えていなかった」と遊ゴロに打ち取ったと思われたが、悪送球でサヨナラ負けを喫した。「(負けたことは)悔しい。でも考えても結果は変わらないので」と多くは語らなかった。

「こんなに注目してもらえる投手になれると思っていなかった。監督さんやチームに感謝したい」と3年間を振り返った。今後の進路については「いけるならプロにいきたい。プロでも通用して有名な投手になりたい」とプロ志望を明かした。気持ちを切り替え、次の目標を見据えた。【松本直也】