高校野球屈指の名門で、春夏甲子園1度ずつ優勝の早実(東京)が、開催中の秋季東京都大会への出場を辞退したことが13日、分かった。

この日までに東京都高野連に辞退届を提出し、受理された。同大会は、センバツ甲子園出場校を決める重要な判断材料であるため、来春甲子園は絶望的となった。辞退の理由について、近く学校が公表するとみられる。

この日、都内で日本学生野球協会による審査室会議が開かれ、高校15件の処分が決まった。その中で、都道府県、校名とも非公表の1件が報告された。部員9人による問題行動が今月9日に判明したもので、同12日から12月11日まで3カ月間の対外試合禁止を科された。早実の案件とみられる。15日に早実グラウンドで、錦城学園と秋季大会1次予選1回戦を行う予定だった。当初は8日だったが、雨のため順延されていた。

OBには、ソフトバンク王貞治球団会長(79)、日本ハム荒木大輔2軍監督(55)、斎藤佑樹投手(31)、清宮幸太郎内野手(20)ら多くのプロ野球選手がいる。