来春センバツ21世紀枠候補9校が13日、発表された。選考委員会は来年1月24日に行われ21世紀枠3校を含む32校が決まる。

天理、星稜、明徳義塾など地区V/秋季大会結果一覧


21世紀枠とは

困難な練習環境を克服したり、地域貢献など、野球以外の要素を選考条件に加え、甲子園出場のチャンスを広げる目的で01年から導入された。推薦校は原則、秋季都道府県大会の16強以上(加盟129校以上は32強以上)から選出。07年までは2校、08年から3校を選出(記念大会の13年は4校)。東、西日本から各1校、残り1校は地域を限定せずに選ぶ。同枠の過去最高成績は、01年宜野座(沖縄)、09年利府(宮城)の4強

21世紀枠候補9校
21世紀枠候補9校

北海道=帯広農

北海道大会4強

甲子園は1982年夏に1度出場(初戦敗退)

部員の多くが農業後継者。乳牛や園芸の実習が多く、全員そろう練習は土日のみ

1920年(大9)十勝農業学校として創立の道立校。生徒数585人(女子208人)。野球部は1926年(昭元)創部で部員は1、2年生で36人。主な卒業生は夏季五輪で08年北京、12年ロンドン大会の自転車競技マウンテンバイク代表の山本幸平、16年リオデジャネイロ大会女子7人制ラグビー代表の桑井亜乃ら。酪農科学科など5学科がある。

センバツ21世紀枠の北海道地区候補校になり意気込む帯広農の選手たち(撮影・永野高輔)
センバツ21世紀枠の北海道地区候補校になり意気込む帯広農の選手たち(撮影・永野高輔)

東北=磐城(福島)

県大会3位→東北大会8強

甲子園は63年夏、68年春夏、70年夏、71年夏、74年春、75年夏、85年夏、95年夏の計9度出場。71年夏は小さな大投手・田村の大活躍で準優勝。75年は8強。通算7勝9敗

いわき市は台風の被害にあったが、地域のために貢献

1896年(明29)、福島県尋常中学校磐城分校として開校した文武両道の県立進学校。OBに元毎日の小野正一投手ら。

来春のセンバツ高校野球の21世紀枠で、東北地区の候補に選ばれ盛り上がる磐城の選手たち(撮影・野上伸悟)
来春のセンバツ高校野球の21世紀枠で、東北地区の候補に選ばれ盛り上がる磐城の選手たち(撮影・野上伸悟)

関東=宇都宮(栃木)

県大会8強

甲子園は宇都宮中時代の1924年(大13)夏に1度出場し8強

県内屈指の進学校。少人数(部員19人)で秋季県大会8強。台風被災地でボランティア活動した

1879年(明12)創立で今年140周年を迎えた。文武両道。卒業生には野球殿堂入りした青井鉞男氏(学生野球指導者)、君島一郎氏(野球研究者)ら。

宇都宮の全部員19人(撮影・古川真弥)
宇都宮の全部員19人(撮影・古川真弥)

北信越=敦賀(福井)

県大会準優勝→北信越大会8強

甲子園は敦賀商時代に12回、敦賀で9回の計21回出場。最高成績は8強(4回)

手作りの狭いグラウンドで練習工夫。勝利至上主義からの脱却狙う

1906年(明39)に敦賀商が開校。48年に敦賀高等女学校、敦賀商、敦賀中が統合して設立。野球部は1906年創部。主なOBに野球殿堂入りした元阪神の松木謙治郎内野手。


東海=近大高専(三重)

県大会優勝→東海大会初戦敗退

甲子園出場なし

高等専門学校。部活と学業を両立して資格取得を目指す

1962年、熊野高等専門学校として開校の私学。00年、現校名に。11年に名張市に移転。主なOBに元巨人の鬼屋敷正人捕手。

来春センバツの21世紀枠候補に選ばれた近大高専ナインは笑顔でガッツポーズ
来春センバツの21世紀枠候補に選ばれた近大高専ナインは笑顔でガッツポーズ

近畿=伊香(滋賀)

県大会4強

甲子園は68年夏、73年夏、77年春、87年春夏の計5度出場もすべて初戦敗退

豪雪地帯にある。地域住民でつくる「体育後援会」と積極的に交流

1948年創立。今秋は4強入り。準決勝で優勝した近江に延長11回、0-1で惜敗。エース隼瀬一樹投手(2年)はプロ注目の右腕。主なOBに元新日鉄広畑の藤高俊彦投手(77年春センバツ出場。社会人でも活躍し西武からドラフト指名(入団拒否)を受けた)。所在地は長浜市。

近畿地区の21世紀枠候補校に選出されて喜ぶ伊香ナイン
近畿地区の21世紀枠候補校に選出されて喜ぶ伊香ナイン

中国=平田(島根)

県大会準優勝→中国大会8強

甲子園出場なし

野球の普及活動に積極的で、地域活性のイベントにも参加

1916年(大5)平田農学校として開校。昨年は中国地区候補校に選ばれたが補欠1位校で出場ならず。所在地は出雲市。


四国=城東(徳島)

県大会3位→四国大会8強

甲子園出場なし

県内屈指の進学校。創部以来、学校周辺の清掃活動を行ってきた

1902年(明35)徳島県立高等女学校として開校。18年春4強、夏8強、秋8強、19年春8強に続き今秋は四国大会初出場を果たし8強入り。所在地は徳島市。


九州=本部(もとぶ=沖縄)

県大会8強

甲子園出場なし

編成整備計画で統合が検討されたこともある。地域ボランティアに積極参加

1967年開校。今秋県大会8強。準々決勝で優勝した沖縄尚学に3-5で惜敗。所在地は国頭郡。


候補から漏れたその他の推薦校


青森=東奥義塾(私立)=推薦辞退

県大会3位→東北大会8強

部員の不祥事のため一般枠を含めて推薦を辞退。


岩手=盛岡商(県立)

県大会4位

甲子園は36年夏、52年夏、66年春、75年夏の計4度出場。いずれも初戦敗退

1913年(大正2)開校。今秋県大会で28年ぶりに4強。主なOBに元日本ハム山蔭徳法投手、元ロッテ猪久保吾一捕手ら。サッカー部は強豪で06年度の第85回全国選手権で優勝。


秋田=由利(県立)

県大会4位

甲子園出場なし

1920年(大正9)本荘町立実科高等女学校として開校。07年に男女共学に。野球部は創部13年目だが今秋4強、今夏8強、昨年夏は4強(準決勝で金足農に敗れる)と好成績。


山形=鶴岡工(県立)

県大会8強

甲子園は94年夏に1度出場(初戦敗退)

1920年(大9)創立。今秋県大会で12年ぶり8強。主なOBに元南海の田沢芳夫投手ら。


宮城=仙台商(市立)

県大会準優勝→東北大会初戦敗退

甲子園は67年春夏、69年夏、83年夏の計4度出場。69年に8強、83年は3回戦進出

来春、創部100年目を迎える。甲子園には67年の春夏連続を含め、公立校で県内最多の過去4度(春1度)出場。だが、全国初出場時のエースだった故小窪敬一氏(享年56)が監督だった83年夏以来、甲子園から遠ざかる。37年ぶりの甲子園へ関係者の期待は高まるばかりだ。

今秋の県大会で準優勝。19年ぶり出場の東北大会は初戦で青森山田に0-1で9回サヨナラ負けしたが、青森1位の甲子園常連校と互角に戦った。だが千葉主将は「内容は接戦でも9安打で得点できなかった。パワーもスピードもすべてで差を感じた」と、課題を得て練習に取り組んでいる。

01年に始まった21世紀枠の第1回県推薦校は仙台商だった。下原監督は「例年、地区予選は8月下旬、県大会は9月中旬でシーズンが終わる。今年は甲子園につながる試合を多く経験し、モチベーションを維持して練習できる」と、東北の最終推薦に期待をのぞかせた。


群馬=伊勢崎清明(県立)

県大会8強

甲子園出場なし

1915年(大正4)伊勢崎町立伊勢崎実科高等女学校として設立。05年に男女共学となり現校名に。今回が15年以来2度目の推薦。14年夏準優勝、16年夏4強のほか、直近3年間の県内9大会で8強以上に5度の安定した成績など評価。主なOBに陸上でリオ五輪出場の塩尻和也ら


茨城=常磐大高(私立)

県大会8強

甲子園出場なし

1909年(明治42)に水戸市に開設された裁縫教授所が前身。その後常盤女子高、2000年に現校名となり男女共学に。野球部も創部。今夏県大会準優勝、今秋は8強。主なOBに広島菊池保則投手。


埼玉=川口市立

県大会4強

甲子園出場なし

2018年4月、市立川口、市立県陽、市立川口総合の3校を再編、統合して開校。市立川口のOBに元巨人の斎藤雅樹投手。


千葉=東金(県立)

県大会16強

甲子園出場なし

1908年(明治41)千葉県立東金高等女学校として開校。その後共学となるが再び女子校に。83年に共学となる。主なOBにロッテ有吉優樹投手。


東京=日大二(私立)

都大会8強

甲子園は59年春夏、61年春、65年夏、78年夏、82年夏の計6度出場。59年夏に8強

1926年、日大二中として開校。所在地は杉並区。主なOBに元日本ハムの五十嵐信一内野手、元阪神の川尻哲郎投手ら。文武両道で82年夏を最後に甲子園から遠ざかるも17年夏4強、今秋8強など近年好成績を収める。


神奈川=三浦学苑(私立)

県大会4強

甲子園出場なし

1929年、三浦中として開校。09年現校名に。今秋県大会で55年ぶりに4強入り。学校のある横須賀市からはまだ甲子園出場校が出ていない。


山梨=駿台甲府(私立)

県大会準優勝→関東大会初戦敗退

甲子園出場なし

1980年開校。主なOBに元西武の古屋剛内野手ら。


長野=木曽青峰(県立)

県大会16強

甲子園出場なし

2007年、木曽と木曽山林が統合されて開校。主なOBに大相撲の御嶽海。


新潟=北越(私立)

県大会優勝→北信越大会4強

甲子園出場なし

1936年、北越商として開校。84年に現校名。他部と共用する「困難な環境の克服」や数年間にわたる好成績が推薦理由。主なOBに元中日の古川利行投手。所在地は新潟市中央区。


富山=高岡南(県立)

県大会8強

甲子園出場なし

1974年創立の進学校。少人数部員で好成績、学業との両立など評価。


石川=金沢商(県立)

県大会3位→北信越大会8強

甲子園は23年夏、66年夏の2度出場も初戦敗退

県大会準決勝で星稜に0-3、北信越大会では初戦で高岡向陵(富山)を13-1の8回コールドで破り準々決勝へ。佐久長聖(長野)に0-1で惜敗した。1900年(明33)開校で野球部は創部114年の古豪。


静岡=浜松西

県大会8強

甲子園は81年夏に1度出場し1勝

1924年(大13)、浜松二中として創立の進学校。49年に現校名に。02年から中高一貫。同校は15年以来、2度目の推薦。主体的に野球に取り組むことをモットーにする同校野球部は、選手たち自身で練習メニューを考える。練習中も1人1人が考えながら、意見交換も交えて行っている。主なOBに元駒大野球部監督の太田誠氏。


愛知=東浦(県立)

県大会16強

甲子園出場なし

1973年開校。所在地は知多郡東浦町。地域貢献のボランティア活動など評価。


岐阜=大垣西(県立)

県大会3位→東海大会初戦敗退

甲子園出場なし

1980年創立の進学校。今回が4度目の推薦。


京都=西城陽(にしじょうよう=府立)

府大会4位

甲子園は94年夏に1度出場(初戦敗退)

1983年開校の進学校。主なOBにソフトバンク真砂勇介外野手。


大阪=箕面学園(私立)

府大会8強

甲子園出場なし

1946年、箕面学園高等女学校として開校。48年に現校名となり男女共学に。今春府大会で準優勝するなど近年好成績。主なOBに広島床田寛樹投手。


兵庫=市西宮(市立)

県大会8強

甲子園は63年春夏、64年春(8強)の計3度出場

1920年、西宮高等女学校として創立の進学校。来年100周年を迎える。夏の甲子園大会では同校の女子生徒が入場行進で先導役を務め代表校のプラカードを持つことでも知られる。主なOBにプロ2年目の今季初勝利を含む3勝を挙げた中日山本拓実投手ら。


奈良=奈良(県立)

県大会4位

甲子園は91年春に1度出場(初戦敗退)

1924年(大13)奈良中として創立。今秋は4強入り。3位決定戦で近畿大会優勝の天理に善戦。9回裏、1-2でサヨナラ負けし近畿大会出場ならず。


和歌山=日高高中津分校(県立)

県大会4強

甲子園は97年春に1度出場(初戦敗退)

1959年開校。今秋は準決勝で智弁和歌山に2-4で惜敗。OBに元西武の垣内哲也外野手ら。


岡山=岡山一宮(県立)

県大会16強

甲子園出場なし

1980年創立の進学校。短時間で効率の良い練習で成果。


鳥取=倉吉東(県立)

県大会4位→中国大会初戦敗退

甲子園は88年春、89年春、95年夏の計3度出場し88年に2勝

1909年(明42)、倉吉中として創立の進学校。野球部は1913年創部。今夏も4強入り。


広島=油木(ゆき=県立)

県大会16強

甲子園出場なし

1922年、農学校として創立。所在地は神石郡神石高原町。普通科と産業ビジネス科がある。ナマズ料理などを広める「ナマズ・プロジェクト」などの活動も。


山口=豊浦(とよら=県立)

県大会優勝→中国大会初戦敗退

甲子園は19年夏、53年夏(下関東)、62年春、79年夏、97年春の計5度出場

1899(明32)、豊浦中として創立。その後長府中、下関東と改称し54年に再び豊浦高に。男子校だったが03年から共学に。下関市にある進学校で文武両道など評価。主なOBに元阪急の石田光彦投手ら。


香川=高松北(県立)

県大会8強

甲子園出場なし

1983年創立の進学校。01年から中高一貫。学業との両立など評価。OBに広島塹江敦哉投手。


愛媛=松山北(県立)

県大会8強

甲子園は北与中時代の31年春(8強)、87年春の2度出場

1900年(明33)、北与中として創立の進学校。学業との両立など評価。主なOBに元阪神の筒井和也投手ら。


高知=高知工(県立)

県大会8強

甲子園出場なし

1912年(明45)創立。昨秋も8強入りし2年連続の推薦。


福岡=宗像(県立)

県大会4位

甲子園出場なし

1919年(大8)、宗像中として創立し今年100周年を迎えた進学校。今秋、東海大福岡、九産大九州などを破り4強入り。準決勝で優勝した福岡第一に敗れたが5-6と食い下がった。


佐賀=白石(県立)

県大会4強

甲子園出場なし

1917年(大6)創立の進学校。昨年杵島商と再編統合。陸上部は強豪。


長崎=大村(県立)

県大会8強

甲子園出場なし

1884年(明17)、大村中として創立の進学校 で校是は「両道不岐」。


大分=大分国際情報(私立)

県大会4位

甲子園出場なし

1966年、大分電波高として開校。野球部は2015年創部で4年目で快進撃。


熊本=球磨(くま)工(県立)

県大会16強

甲子園出場なし

1963年開校。今春熊本大会優勝、夏は8強。昨年も夏4強、秋8強の好成績。主なOBに元巨人の恒村勝美投手。カヌー部は強豪。所在地は人吉市。


宮崎=宮崎北(県立)

県大会4強

甲子園出場なし

1984年創立の進学校で文科省指定のスーパーサイエンスハイスクール。05年夏、宮崎大会準優勝。今秋は3回戦で延岡学園、準々決勝で日南学園を破り4強入り。文武両道など評価。


鹿児島=枕崎(県立)

県大会4強

甲子園出場なし

1925年枕崎実科高等女学校として開校の進学校。50年に現校名に。今秋は鹿児島商などを破り2年連続の8強。準々決勝では強豪の樟南に8-7で競り勝ち4強入りを果たす。


21世紀枠・過去の出場校


年 出場校
01安積(福島)※宜野座(沖縄)
02※鵡川(北海道)松江北(島根)
03柏崎(新潟)隠岐(島根)
04一関一(岩手)八幡浜(愛媛)
05※一迫商(宮城)高松(香川)
06真岡工(栃木)金沢桜丘(石川)
07都留(山梨)※都城泉ケ丘(宮崎)
08※安房(千葉)※成章(愛知)※華陵(山口)
09※利府(宮城)彦根東(滋賀)大分上野丘(大分)
10山形中央(山形)※向陽(和歌山)川島(徳島)
11大館鳳鳴(秋田)佐渡(新潟)※城南(徳島)
12女満別(北海道)石巻工(宮城)洲本(兵庫)
13※遠軽(北海道)いわき海星(福島)益田翔陽(島根)土佐(高知)
14小山台(東京)海南(和歌山)大島(鹿児島)
15豊橋工(愛知)桐蔭(和歌山)※松山東(愛媛)
16※釜石(岩手)長田(兵庫)小豆島(香川)
17不来方(岩手)多治見(岐阜)中村(高知)
18由利工(秋田)膳所(滋賀)伊万里(佐賀)
19石岡一(茨城)富岡西(徳島)熊本西(熊本)

※は1勝以上挙げた学校、最高成績は宜野座と利府の4強