西武ドラフト1位の宮川哲(24)とDeNA赤間謙(29)の両投手が17日、母校の東海大山形を表敬訪問し、約960人の全校生徒の前でトーク形式の講演を行った。

「夢はかなう」をテーマに、野球部の恩師・武田宅矢監督(41)も在学時の担任の1人として登壇。「2人に共通するのは負けず嫌いで、失敗しても人のせいにはしなかったこと。チームに貢献して少年野球の目標になる選手になってほしい」と激励した。

ともに同校を卒業後、大学、社会人を経てプロの夢を実現させた。背番号15のユニホーム姿で入場した宮川は「夢をかなえることができました。これからもくじけず諦めずに、努力してプロで長くプレーできる投手なりたい」とあいさつした。

東日本大震災の被災地、福島・楢葉町出身の赤間は「たくさんの人に支えられ、応援されてきた。この冬はしっかりトレーニングして最低50試合は投げ、結果で恩返ししたい」と来季5年目は、自身シーズン最多登板を目標に掲げた。さらに「自分のプレースタイルで、自分を信じて投げれば結果を残せる」と宮川にアドバイス。東海大山形でプロ3人目(現役2人)となる宮川は「大事な場面を任せてもらえる、信頼される投手になりたい」と誓った。武田監督は「生徒たちの励みになる」と教え子2人に期待した。【佐々木雄高】