「2020年甲子園高校野球交流試合」の組み合わせ抽選会が8日にオンラインで行われ、東北勢3校の対戦相手が決まった。

新型コロナウイルスの影響で中止になった今春センバツ出場校に選ばれていた32校を8月、甲子園(兵庫・西宮市)に招待。昨秋東北大会準Vの鶴岡東(山形)は16日第3試合で日本航空石川と対戦する。

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鶴岡東は「日本海ダービー」に向かう。江戸時代に北前船の寄港地で結ばれた石川・輪島市に学校がある日本航空石川との対戦。

鶴岡市内の同校グラウンドで取材に応じた鈴木喬主将(3年)は「投打ともに素晴らしいチーム。甲子園では自分たちの戦い方を貫いて、全力で頑張りたい」と意気込めば、佐藤俊監督(48)は「全力疾走や全力プレーを怠ることがなく、ハツラツとしたプレーをしてほしい」と期待した。

昨夏の甲子園メンバーから残ったのは現3年生の2人のみだが、「1番二塁」を担った山路将太郎内野手(3年)を中心とした攻撃陣は、同秋の東北大会で3戦連続の2ケタ得点をマーク。同秋のチーム打率4割2分は出場32チームで2位の強力打線で、鶴商学園時代の1979年以来、41年ぶり2度目のセンバツ切符をつかんだ。

コロナ禍の練習自粛期間を経て、6月10日に同交流試合の開催が決定。鈴木主将は「交流試合が決まってから、ノックでの声の大きさや、1つの行動にメリハリがつくようになった」とチームに漂う緊張感を歓迎する。11日には山形の代替大会が開幕し、12日に鶴岡中央との初戦を迎える。鈴木主将は「まずは目の前の1戦。1戦に集中して戦っていきたい」と優勝で県V2を果たし、聖地に乗り込むつもりだ。【相沢孔志】