東海大静岡翔洋が危なげなく初戦を突破した。1回裏2死満塁の好機で6番伊藤幸希内野手(3年)が、狙っていたスライダーを強振。打球は、相手右翼手が必死に伸ばしたグラブをはじき、走者一掃の三塁打となった。「先制点の大切さは(原俊介)監督からも言われていたので、この打席が勝負だと思った。先制点を取れて良かった」。7イニング制の“短期決戦”で貴重な3点をもたらした。

さらに1点を加えると、先発のエース右腕・原淳一(3年)も5回1安打無失点と好投。2番手の鈴木豪太投手(2年)も2回を1安打に抑え、静岡農を寄せ付けなかった。2回戦は科学技術と対戦。伊藤は「甲子園大会はなくなってしまったけど、野球でしか味わえない達成感を感じたい。静岡のてっぺんを目指して、目の前の相手を1つ1つ倒していきたい」と力強く話した。【前田和哉】