夏季北海道高校野球大会南北海道大会が3日、札幌円山で開幕する。北海は4日の初戦で、函館工と対戦。くしくも、最後に南大会を制した17年と同じ第2日第3試合。当時の優勝メンバーを兄に持つ布施航大二塁手(3年)は「日程的に学校で練習してから臨める。準備がしやすい。まず初戦を勝ち、兄のように円山の決勝に立ちたい」と意気込んだ。

南大会3連覇した3年前の夏を再現する。北海進学のきっかけは、兄太聖遊撃手(現東北学院大3年)の存在だった。2年夏には甲子園準優勝。昨秋の仙台6大学リーグでもベストナインに輝いた。「兄みたいにうまくなりたいと思い、ここを選んだ。甲子園はないが、最後まで勝って終わった報告を兄にできたら」と前を向いた。

昨夏からベンチ入り。今夏の札幌地区大会は全3試合に出場し、チーム最多3犠打も、2打数無安打。「状況に応じた役割をこなしながら、何とか1本ヒットを打ちたい」。1日のクラークとの練習試合は、7回の守備から出場し、9回に右越え2点適時二塁打を放った。打撃のスイッチを入れなおし、王座をたぐり寄せる。【永野高輔】

◆17年夏の北海 南大会初戦は大会第2日第3試合で北照を11-4で撃破。2回戦函館大有斗、準決勝札幌大谷を下し決勝進出。東海大札幌との決勝は、エース左腕多間が9回に決勝打を放ち3連覇した。甲子園では、初戦で神戸国際大付と対戦し、2点リードの7回1死一、三塁で、多間が神戸国際大付谷口に3ランを浴び逆転負け。先発し3回2/3を1失点だった右腕・阪口は、秋のドラフトでDeNAから3巡目指名を受けプロ入りした。