「後は頑張ってくれ」。その言葉を残して札幌新川・秋山は先発したマウンドを降りた。4回2/3で5失点(自責点4)。

慢性的な左肘痛が6月に入り悪化し、本来の投球からは程遠い内容。1年秋から主戦として活躍してきたエース左腕は4回途中に一度は交代を提案されたが、1イニングは踏ん張った。「最後は握力がなかった。気力や気持ちの強さは見せられた」。コールド負けの中、背番号1をつける覚悟を後輩に示した。

▽札幌新川の新井田猛監督(58) こういう状況の中、3年生が2週間の財産を残してくれた。秋山は腕のしびれもあったので、どこで代えようかと思っていた。5回で3点を取られた時点で判断した。