第93回選抜高校野球大会(3月19日開幕、甲子園)で創部100年の三島南(静岡)が、甲子園に春夏通じて初出場します。連載「三島南センバツ初出場 起こせ!!南風」で、聖地に挑む同校の全27選手を紹介していきます。

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近藤耀聖(ようせい)内野手(2年)は昨秋、主に代打で起用された。中でも、裾野高との東部地区大会2回戦で延長10回に代打で決勝打。「自分の中で大きな打席だった」と胸を張った。甲子園に向け、自身の役割を自覚し「打撃を期待されている。チャンスで打ちたい」と意欲を示す。

緊急事態にも備える。1次登録18人の中で、捕手登録は深瀬涼太(1年)のみ。昨年6月まで捕手で、右ひじの故障のため一時は一塁手へ転向。昨年10月ごろから捕手の練習を再開し、感覚を取り戻してきていることから「深瀬涼に何かあれば、自分が穴を埋める」と覚悟をにじませた。

センバツ初出場決定以降、応援の声が増えたという。「近所の知らない人から声をかけられるようになった。それだけ注目度が高いんだと再認識した。周りの期待に応えたいです」。多くの役割を担うが、強い責任感を胸に聖地の土を踏むつもりだ。【河合萌彦】

◆近藤耀聖(こんどう・ようせい)2003年(平15)7月8日、函南町生まれ。小1から函南シリウスで野球を始め、函南中を経て三島南高へ。高校では昨秋からメンバー入り。右投げ右打ち。175センチ、70キロ。血液型A。家族は両親と祖母、兄、弟。スマートフォンゲーム「プロ野球スピリッツA」では、野球部内でトップの腕前を誇る。