昨夏の山形県独自大会準Vに導いた東海大山形・畑中悠哉投手(3年)が、今春から南東北大学リーグ32度の優勝を誇る東日本国際大(福島)に進学する。昨年はエースで4番主将を担った大黒柱は進学後、野手としてプレーする。「リーグでベストナインを取れる選手になって、周りから信頼や希望を持たれる選手になりたい」と意気込んだ。

同大会決勝の鶴岡東戦では、5点を追う6回に逆方向へ本塁打を放った。身長170センチと小柄ながら、パンチ力を証明した。しかし大学ではバットが金属から木製に変わり、自身の体格も考慮して、長打よりも打率を残すスタイルを目指す。理想は「バットコントロールが良く、代打やDHでも与えられた機会で勝負強い結果を残している」と、同じ山形出身のソフトバンク長谷川勇也外野手(36)を掲げた。

04年春以来の甲子園出場と名門復権の思いを胸に、同校へ進学。「高校では全国大会に出られなかった。この悔しさを大学野球でぶつけて、日本一を取りたい」。東北の強豪大でさらに成長を遂げ、再びチームの主軸となる。【相沢孔志】

◆畑中悠哉(はたなか・ゆうや)2002年(平14)9月2日生まれ、山形・東根市出身。小田島小2年時に野球を始める。東根二中では寒河江ボーイズに所属。東海大山形では1年春からベンチ入り。2年夏に県4強、同秋は東北大会出場。170センチ、82キロ。右投げ右打ち。遠投は105メートル、50メートル走は6秒5。家族は両親、姉、祖父母。