仙台育英(宮城)が春夏通算50勝を飾り、8年ぶりとなるセンバツ8強を一番乗りで決めた。

初回、2死二、三塁から5番秋山俊外野手(3年)の2点適時打で先制。2回にも2点を追加し、相手エース阪上翔也投手(3年)を攻略。2回途中4失点でKOした。

3回は長短4安打でさらに3点を挙げて主導権を奪い、6回にも4点を追加するなど13得点。第6日2試合目までで今大会の最多得点になった。

投げては今大会初登板の先発、松田隆之介投手(3年)が好投。最速142キロの直球と、キレのあるスライダーで3回までで毎回の5三振。6回3安打1失点で試合をつくった。

2番手で登板した渋谷翔投手(2年)は1回3失点も、残りの2イニングは3番手の吉野蓮内野手(3年)が最速147キロの直球で押し、2回1失点で締めた。

選手層の厚さでベスト8入りした。須江航監督は「ここからまた勝負が始まる。気持ちが引き締まっています。上位が機能して、先制点できたことが非常に大きかった。阪上投手のカット系、ツーシームを見極められた。前半、仕掛けがなかなか成功しなかったんですけど、ランナー対ピッチャーの構図を作りたかった。(松田は)言うことなし。丁寧に投げてくれた。それぞれが役割を果たしてくれた」と話した。

3番で4安打の八巻真也外野手(3年)は「勝利に貢献できてうれしい。次からも1つずつ、しっかり準備して戦いたい」と話した。