今春創部の東海大静岡翔洋高女子硬式野球部が16日、清水庵原球場で日大国際関係女子チームと練習試合を行った。初の県内チームとの対戦に、1戦目は0-7、2戦目は0-13と連敗。斉藤美咲主将(2年)は「練習でできていたことができなかった」と悔しさをにじませた。

ただ、意地も見せた。まだ同好会だった昨年から所属する岡村妃菜投手(2年)が、2戦目の3回から登板し、4回で自責点1と力投。5回には、相手打線を3者凡退に抑え「お尻を使って、しっかりとタメをつくることができた」と満足げに振り返った。

チームは先月の活動開始以来、週4日練習。すでに対外試合も15試合以上をこなした。日に日に成長するナインに、弓桁義雄監督は「未経験の子も進歩している」と手応えを口にする。今後のチームへ期待を込め「今日は良い勉強になったと思う。課題も見えて、練習の中身がもっとよくなるのでは」と話した。

今夏には、全国高校女子硬式野球選手権(7月24日開幕、兵庫県)に出場。同大会の決勝戦は、甲子園球場で行われる。斉藤は「“甲子園”という明確な目標ができて、みんなの気持ちが強くなった。大会までにいろんな課題に向き合っていきたい」と、意欲をかき立てた。【河合萌彦】