今夏、県唯一の連合チームとなる益子芳星・那須は、益子芳星の女子部員・大根田妃菜主将(3年)がチームを支え、勝利を目指す。

1回戦で栃木工との対戦が決定。大根田主将は「絶対、勝ちます」とさわやかな笑顔を見せた。大会には規定のため選手として出場できず、記録員としてベンチ入りする予定。「いつもの練習通り、自分たちが頑張ってきたことを。自分に自信を持って全力プレーをして欲しいと思います」とエールを送った。

父、兄、弟が選手という野球一家に育った。本当は小学生から始めたかったというが、「男子には力で勝てない」との周囲の言葉もありプレーをあきらめていた。それでも中学入学時に自己主張。「はっきり言ったんです。自分の気持ちをちゃんと伝えられて」晴れて好きな野球に打ち込んだ。「技術的にも体力的にもついていくのに必死で。でも父が協力してくれて、一緒に練習してくれたりしてたのでなんとか」。家族の支えもあり、高校でもプレーを続けている。

迎えた最後の夏。連合チームで合同練習は週末の2日だけ。それでも「みんな仲良くやっているので。どこにも負けません」とチームワークの良さに自信の表情。笑顔でベンチをもり立て、勝利の女神となる。【鈴木正章】