2年生の躍動が十勝地区決戦の圧勝につながった。22安打19得点を挙げた帯広農打線の中心にいたのは3番清水だ。3回の先制適時打を皮切りに、6回には1イニング2安打をマークするなど5安打3打点の固め打ち。「先発の佐藤のためにも点を取ってあげたかった。練習からやってきたことをしっかりできた」と喜んだ。

4安打2打点のエース佐藤大は、マウンドでは2失点(自責1)で完投した。「コントロールがよくコーナーに突くことができた。相手打線も強力だけど、自分の制球力をいかして抑えられた」と満足そうに汗を拭った。

決勝前夜、2人は約束を交わした。「ここまで来たら勝って甲子園決めるしかないな。絶対勝とう」。昨夏の甲子園交流試合ではともにスタンドから先輩たちの姿を見つめた。3安打を放った現主将の佐伯を中心に当時も2年生の活躍が目立った。佐藤は「夢の舞台、憧れていた場所。行くからにはチーム一丸となって勝利したい」。清水は「3年生と1日でも長く野球をできるように頑張っていきたい」。聖地でも2年生パワーを見せつける。【山崎純一】