2年ぶりに帰ってきた夏の甲子園は、大会第1日からビッグプレーで沸いた。初出場の新田(愛媛)の長谷川聖天外野手(3年)が、同点に追いつかれ、なお1死一塁の7回のピンチに左中間に抜けそうな打球を背走してダイビングキャッチ。素早い中継プレーで一塁走者も仕留め、併殺で切り抜けた。直後の8回には3安打目となる左前打を放ち、勝ち越し機をお膳立て。伝統校の静岡に競り勝ち、夏の聖地初勝利をキャッチした。

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新田は開幕前の6日に球場近くの甲子園素盞嗚(すさのお)神社で願掛けをしていた。ナインで考えて「甲子園で新たな歴史を刻む」と絵馬に書き、入山が絵馬掛けのてっぺんに結んだ。その入山が8回に決勝の2点二塁打を放って夏初勝利。浜田英希部長(47)は「お礼を言いにいかないと」と感謝していた。

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