今年の春夏連続で甲子園に出場した北海の最速150キロ左腕、木村大成と大津綾也捕手(3年)が10日、そろってプロ野球志望届を提出した。同校からダブル指名なら初。北海道の高校では10年にヤクルト3位西田明央、同4位又野知弥の北照バッテリー以来11年ぶりとなる。木村は「指名されたらどこの球団でも何位でも行く」。大津は「育成でも指名してくださればプロで頑張りたい」と意思を口にした。

寮生活だった木村は、1年時から先輩のDeNA阪口が使った“出世部屋”で生活。甲子園から戻って退寮の際には、机に書いてあった阪口のサインの隣に、既に考案していた自身のサインを書き入れた。「指名されたら、サインの上に阪口さんのように球団名を入れたい」と思い描いた。

大津は1年秋に内野手から捕手に転向。2年春に一度、内野手に戻って夏から再び捕手に。キャリアは短いが「フットワークと肩の強さには自信がある。捕手としての技術はまだ学ぶことが多いので、これから身に付けていきたい」。母子2人家族のため「ここまで母には負担をかけてばかりだった。プロに行って少しでも恩返しできたら」と話した。【永野高輔】

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