花巻東が黒沢尻工とのノーガードの打ち合いを、19-11の7回コールドで制した。3本塁打含む14安打の打線爆発で6年連続の4強入りを決めた。

初回に試合が動いた。1死一塁、佐々木洋監督(46)の長男麟太郎内野手(1年)が2点本塁打を放って先制。しかし、その裏に黒沢尻工に3点を返され逆転された。それでも1点を追う3回、安打と四球で無死一、二塁のチャンスをつくると、4番田代旭捕手(2年)が勝ち越しの3ランを決めた。小沢修内野手(2年)もソロで続いて2者連続弾。この回は打者一巡の攻撃で一挙6点、4回には3点を追加した。

大勝ムードが一転したのは8点リードの5回だ。相手に8安打を固め打ちされる打者12人の猛攻で7点を奪われ、一気に1点差に迫られた。それでも6、7回に4点ずつ返して逃げ切った。東北大会出場をかけ、19日の準決勝では今夏の甲子園に出場した盛岡大付と対戦する。