春夏初戦負けの三条東は長岡向陵に9-3で勝ち、今年初勝利。5番・大箭(おおや)恭史右翼手(2年)が2二塁打など4打数3安打2打点で打線をけん引した。

走者がいると大箭は長打でホームにかえした。1回2死一、二塁は左翼線へ先制二塁打。3-0で迎えた3回無死一、二塁でも左中間二塁打を放ち、4点目をたたき出す。「逆方向に強い打球を意識した」。続く3打席はいずれも無走者で中飛、四球、左前打と、得点圏に走者を置く打席での長打連発だった。

清水一弥監督(56)は「春夏に勝っていないので非常に重い雰囲気だった」と振り返る。ところが大箭の二塁打で先制すると、終わってみれば9-3の快勝で今年初勝利を挙げた。

「5番のクリーンアップを任されているから、いい打撃をしたかった」。十日町に2-7で初戦負けした春は8番打者。新井に5-6で初戦敗退の夏は7番だった。ともに3打数1安打だったが、5番に昇格した秋初戦は4打数3安打の2打点。「次もチャンスに打ちたい」と大箭は5番の役割に張り切っていた。【涌井幹雄】